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笛の昔ばなし

歴史が深い日本の篠笛 そんな篠笛の昔話を紹介します。

 

笛吹き名人の話

 笛吹き名人の話

 

老松の松「あこや姫」

 老松の松 あこや姫

 

青葉の笛伝説

 青葉の笛 伝説

 

日本の民話 笛

 日本の民話 笛

 

横笛紋太の話

横笛紋太の話

 

寒竹の笛

寒竹の笛

 

擬宝珠

擬宝珠

 

牛若丸

牛若丸

 

源氏物語の世界

源氏物語の世界

 

今昔物語

今昔物語

 

徒然草

徒然草

 

枕草子

枕草子

 

古今著聞集

古今著聞集

 

十訓抄

十訓抄

 

更科日記

更科日記

笛の昔ばなし個別ページ一覧

日本昔話 笛吹き名人の話
笛吹き名人の話「 笛 」(小島政次郎)むかし、京都に博雅(源博雅)という笛吹きの名人がいました。三位の位を得ていましたので「博雅の三位」と呼ばれていました。ある晩、博雅の家に四、五人の盗賊が入りました。物音に気づいた博雅は急いで布団から身を起こすと板敷きの板をあげ、床下に潜り込みました。奥さんや娘さんは、親戚へ行っていてその晩は留守でした。盗賊は、誰もいないことをいいことに手当たり次第みんな盗み出してしまいました。博雅は盗賊が行ってしまった頃を見計らって床下から這い出ました。見ると、着物も掛け軸...
老松の笛 「あこや姫」
老松の笛 「あこや姫」昔、あるところに、琴の名人がいました。名人には、一人娘がいて、その娘は 小さい頃から、琴の音といっしょに育ったので、名人が ほんの少し、手ほどきをしてやっただけで、日ごとに上手になっていき、年頃になる頃にはもう 十分に うまく弾けるようになりました。娘の演奏を聞いた人は たちまち そのやさしく、歌うような、ときに 物語るような 琴の音に、すっかり 夢中になるほどでした。しかし、娘は ただ 琴を弾くことが とても好きだっただけなので、名人のように 人に教えたり、人前で演奏した...
青葉の笛伝説
青葉の笛伝説あらすじさる程に、一ノ谷の戦いに破れた平家の公達らが、沖の助け船目指して、ぞくぞくと、落ち延びて行きます。武蔵の国住人・熊谷次郎直実、”落ち行く平家勢の中の、あっ晴れ良い大将と組討ちせん”と、渚の小道を駆けていました。ふっと見ると、練貫に鶴をあしらった直垂に、萌葱匂の鎧着て、鍬形打ったる冑の緒を締め、金作の太刀を差して、24本入りの切斑の矢を背中に負い、滋藤の弓を小脇に抱えて、連銭蘆毛の馬に、金覆輪の鞍を置いて、これにうち乗った武者が一騎、沖の船を目指して、海にさっと打ち入れ、五,六...
日本の民話 笛
日本の民話 笛   樹狼問答(じゅろうもんどう) ピーヒャラ、ヒャーラ、ララララ。野をこめて、なんとも美しい笛の音(ね)がただよいますと、そこら一面の野の木や草、その笛の音のする方に葉をなびかせました。萩(はぎ)も桔梗(ききょう)も、吾亦紅(われもこう)も、野菊(のぎく)も、女郎花(おみなえし)も、ふしぎに花の顔を向け直して、じっと、笛の音に聞き入るようすでございました。 ピーヒャラ、ヒャーラ、ララララ。とろけ込むような微妙な音楽、それがだんだんに近づきますと、今まで花にたわむれていた蝶(ちょう...
横笛紋太の話
横笛紋太の話むかし、千葉の東金に紋太という笛がたいへんじょうずな人がいました。紋太は子供の頃から笛が大好きで少しでもひまがあると外に出て笛を吹いていました。紋太が笛を吹くと、近くにいる人はもちろん空を飛んでいる鳥も近くの木や草さえもうっとりと聞き入りました。そして、いつしか「東金には紋太という笛の名人がいるそうだ」とみんなに言われるようになりました。そのうわさがある時、お城のお殿様にも伝わりました。お殿様は「ぜひ、紋太の笛を聞いてみたいものだ」と言って家来をつかわして紋太に笛を聞かせてほしいと頼...
寒竹の笛
寒竹の笛むかし、京都に永秀という風変わりな法師がおりました。ひどく貧乏でしたがそれをいっこうに苦にせず日夜笛を吹いて暮らしていました。その笛の音というのがたいそう美しくて近所の人々はうっとりして仕事が手につかなくなってしまいます。そのために、一人去り二人去りしていつの間にかあたりには誰も住まなくなっていたほどでした。さて、この永秀の親戚に石清水八幡宮の別当をつとめる頼清という人がいました。ある時、頼清は永秀の貧乏ぶりをきき気の毒になって手紙を出しました。「私の所にはいろんな人が相談に来ます。それ...
擬宝珠
擬宝珠むかし、中国は石州というところに張という笛の名人がいて夏の月夜に笛を吹いていると紫雲がたなびき天女が降りてきました。天女は美しい笛の音を受け継いでくるようにという月の宮殿の姫君からの使者でした。天女は耳を澄まして聞き入っていましたが天に帰ろうとした時張は今宵の思い出に何か残してくれるよう頼んだところ彼女は玉のかんざしを抜いて投げ与えました。そのかんざしの落ちた辺りから咲いた花が擬宝珠(ゆり科の多年草)
牛若丸
牛若丸むかし、京の都に武蔵坊弁慶という荒くれ坊主がおりました。弁慶は夜な夜な街角で待ち伏せをして人の刀を奪っていました。そして刀は九百九十九ふりを数えるまでになりました。「よし、残るはあと一ふりじゃ。」と五条の大橋で立派な刀の持ち主の現れるのを待っていました。やがて何処からか美しい笛の音が聞こえてきました。弁慶が目を凝らすと白い装束に体を包んだ少年が黄金づくりの見事な太刀を腰に下げ笛を吹きながらやってきました。「なんとすばらしい刀だろう。よし、あれを奪い取ってやろう。」と少年の前に立ちはだかりな...
源氏物語の世界
源氏物語の世界柏木は、笛の名手でした。柏木が亡くなったあと、柏木が愛用した笛は夕霧にわたりました。ある日、夕霧の枕元に柏木が現れ、笛をじっと見ています。笛の名手であった柏木は、亡くなったあとも自分の笛が恋しかったのでしょう。「夕霧が少し眠りに入ると夢の中にあの柏木が生きていた頃の直衣(なおし)もつけない袿(うちぎ)姿でそばに座りじいっとかつての愛用の笛を取って見つめている。」柏木は、亡くなったあとも自分がかつて愛用した笛を恋しく思い亡霊として夕霧の枕元に現れていたのです。そして、柏木は夕霧に語り...
今昔物語
今昔物語また登照の房は一条にあったので、春の頃、雨が静かに降っていた夜その房の前の大路を笛を吹いて通る者がいた。登照はこれを聞いて弟子の僧を読んで言うことには「この笛を吹いて通るものは誰とは知らないけれども寿命がとても残り少ないというように音が聞こえている。その人に知らせたいものだ」と言ったけれども雨はひどく降る上に、笛を吹く者はどんどん通り過ぎて行ったので言わずにそれきりになってしまった。明くる日は雨がやんだ。その夕暮れに昨夜の笛吹きがまた笛を吹いて帰ったのを登照が聞いて「この笛を吹く者は昨夜...
徒然草
徒然草粗末な竹の網戸の中から、とても若い男が月の光で色合いはハッキリしないけれどもつややかな狩衣に濃い紫の指貫たいそう由緒ありげな様子で、小さな童を一人連れて広々とした田の中の細い道を稲葉の露に濡れながら稲葉を分けながら歩いて行く時に笛をなんとも言えないほど上手に心の趣くままに吹いているのは見事だと聞いて分かりそうな人もいないだろうと思うと何処に行くのか知りたくて、後からついて行くと笛を吹くのをやめて、山に際にある大きな門の中に入った。榻に停めてある牛車が見えるのも都よりは目立つ感じがして、しも...
枕草子
枕草子笛は、横笛、とても風情がある。遠くから聞こえてくる笛の音がだんだん近くなってゆくのも風情がある。近くだったのが遠くになって、とてもかすかに聞こえるのもとても風情がある。牛車でも、徒歩でも、馬でも、すべて懐にちょっと入れて持っているのも何かを持っているようにも見えずあれほど風情のあるものはない。まして、知っている調べなどは、たいそう素晴らしい。暁などに(女のもとに通って来た男が)忘れて見事な笛が枕元にあったのを見つけたのも、やはり風情がある。男が、取りに人をよこしたのを包んで返すのも立文のよ...
古今著聞集
古今著聞集前の蔵人所の方々で延章は太鼓の名手として優れた評判のある者である。白河院の御時に、六条の内裏へ行幸があった時に朱雀の大納言俊明が延章をしきりにほめ申し上げたのではじめてお召しをうけたのである。白河院の仰せで、右の太鼓を担当し申し上げた時に皇仁という高麗楽で打つべき所を間違えてしまった。笛は正清と元正であった。元正が演奏する皇仁という高麗楽は長年聞いていると延章の演奏と流儀と違った流儀で吹いていたのでびっくりして打つべきところを間違えてしまったのである。延章は楽屋に入って、元正に不満を言...
十訓抄
十訓抄成方という笛吹きがいた。御堂入道殿から大丸という笛をいただいて吹いていた。素晴らしい笛であるので、伏見修理大夫俊綱朝臣がほしがって「千石で買おう」と言ったところ売らないので計略を立てて、使いの者をやって「売ろうということを言った」と、根も葉もないことを言い立てて成方をお呼び付けになって「笛を譲ろうと言ったのは、願ってもないことだ」と喜んで「値段は望み通りにしよう」と言って「是非、買いたい」と言ったので成方は真っ青になって「そういうことは申しておりません」と言う。この使いの者をお呼び寄せにな...
更科日記
更科日記その十三日の夜に月がたいそう隅々まで明るい時に女房たちも皆寝た夜中ごろに、簀子に出て座って姉にあたる人と空をつくづくと眺めて「今すぐ、何処へともなく飛んで行っていなくなったならば、どう思うでしょうか」と尋ねるのでなんとなく気味悪いと私が思っている様子を見て姉が関係のないことに言い紛らわして笑いなどして聞いていると隣の邸の前で、人払いをする牛車が止まって「萩の葉、萩の葉」と女を呼ばせるけれども返事をしないようである。呼びあぐねて、笛をとても見事に気持ちを込めて吹いて行ってしまったようだ。”...

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